川崎デビューの齋藤学、なぜシュートを外した直後に「笑った」?相手GKが明かす

先週末に行われたJ1第6節で、川崎フロンターレでのデビューを果たした齋藤学。

長期離脱からの復帰戦がユース時代から所属していた横浜F・マリノス戦ということもあり、登場の際には相手サポーターから大きなブーイングを受けた

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そんな齋藤は短いプレー時間の中でもいくつか見せ場を作ったが、なかでも印象的だったのは試合終了間際に見せたこのシーンだ。

※04:20から

1-1で迎えた後半アディショナルタイム、自陣でボールを拾った齋藤はドリブルを開始。

すると一人でペナルティエリア内へと運び、左斜め45度のエリアから左足でシュート!ニアのトップコーナーへ飛ぶも、これは惜しくもGKに阻まれた。

このシュートの後、齋藤は興味深い表情を浮かべていた。

シュートが外れたにもかかわらず笑顔だったのだ。

その後、何かを喋り両手を使って何かのジェスチャーをする姿もカメラにとらえられていた。

この時、齋藤は一体誰と何を話していたのだろうか?試合後、横浜FMのゴールマウスを守った飯倉大樹が明かしてくれた。

飯倉 大樹(横浜F・マリノス)

「試合中に思ったんだけど、俺と学の間には長く練習を一緒にやってきたし、シュート練習もやってきて、飯も食いに行っている仲だから、去年とかおととしにやっていた練習の風景のようなものが重なって、『アイツここにパス出しそうだな』とか、『ループ狙いそうだな』とか、『カットインからシュートだな』なんていうのはいろいろ考えた。

最後の15分ぐらいプレーしたけど、アイツが18、19歳ぐらいからずっと一緒にやってきて、1回愛媛にレンタルで行ったけど、代表でもいろんな活躍をしているのを見ながらずっと一緒にやってきたけど、相手になるとちょっと違うというか、シュンさん(中村 俊輔)と一緒ではないんだけど、自分の下の育ってきたのを見た選手と対戦するって面白かったなあっていうのをすごく感じた。

あのループの場面も、はじいたあとにアイツも俺を見ながらニヤニヤしていて、『お前、狙ってないだろ』みたいなアイコンタクトをしたのはうれしかったし、楽しかった。

コンディション的にはこれからまだまだ上がっていくだろうと思うけど、今日はアイツにやられなくて良かった(笑)」

横浜FMでチームメイトだった両者。

シュートの後には見つめ合い、飯倉が「狙ってないだろ」という仕草を見せると、齋藤はこれに反応したよう。首を振っているが、ボールが上から下に落ちていくようなジェスチャーを見せており、ひょっとしたら狙ったことをアピールしたのかもしれない。

真剣勝負のダービーマッチでありなが非常に余裕を感じさせるシーンであり、両者の人間関係が窺えるような場面でもあった。

※画像は『DAZN』の許諾を得て使用しています

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