ドジャースが延長戦制すも大黒柱・カーショウはまたも勝てず

【ドジャース2-1ジャイアンツ(延長10回)】@AT&Tパーク

ドジャースとジャイアンツのライバル対決3連戦は、日本時間4月7日の初戦が雨天延期となり、1勝1敗で幕を閉じた。日本時間4月9日の第3戦はクレイトン・カーショウ(ドジャース)対タイ・ブラック(ジャイアンツ)という開幕戦と同じ顔合わせとなり、両投手とも1失点の好投。試合は1対1の同点のまま延長戦に突入し、延長10回表に代打で登場したカイル・ファーマーのタイムリー二塁打が決勝点となった。なお、ファーマーは昨年7月末のジャイアンツ戦でメジャー初打席初安打となるサヨナラ2点タイムリー二塁打を放っており、打席に入る際にはその一打を覚えているジャイアンツ・ファンからブーイングで迎えられた。

「ブーイングをされるのは大好きだよ。自分が正しいことをしているという証だからね」とファーマーは語る。延長10回表に先頭打者のコディ・ベリンジャーが二塁打を放ったドジャースは、二死一、二塁の場面でファーマーを代打に起用。ファーマーは期待に応えてライトオーバーのタイムリー二塁打で決勝点を叩き出した。デーブ・ロバーツ監督は「彼はこの球場で短い時間しか過ごしていないのに、チームにとって大きなヒットを2本も打っている。偶然かどうかはわからないけれど、彼はこういう場面が好きみたいだね。(重要な場面で登場するのを)全く恐れていないんだよ」とファーマーの勝負強さを称賛した。

今季3度目の先発となったカーショウは、8回途中まで1失点の好投を見せながら、またしても勝つことができなかった。打線の援護がほとんどなく、リリーフ陣に勝ち星を消されたケースもあるなか、カーショウはチームメイトに対する不満を全く口にせず、「いつものケンリー(・ジャンセン)が戻ってきたね。僕たちにとって本当に明るい材料だよ」と開幕から不安定な投球が続いていた守護神の復調を喜んだ。0勝2敗ながら防御率は1.89をマークしており、投打の歯車が噛み合うようになれば、自ずと勝ち星はついてくるはずだ。

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