富山県内メーカー各社入社式開催、新戦力に期待

 富山県内のアルミなどメーカー各社では4月2日に入社式が行われた。新入社員を迎え入れ、各社とも新戦力として期待を寄せている。

飛躍の原動力に/不二越・薄田賢二社長

 本社を東京に一本化し、本店登記も東京に移した不二越は、入社式は例年通り富山で開催。薄田社長は「FA(ファクトリーオートメーション)化の波に乗り事業を飛躍させるため、皆さんには(1)自ら考え行動し、仕事の成果で評価される社会人に、(2)不二越の一員としての素養を養い、実務の基礎を固める(3)心を込めて仕事にとり組む、の三つを意識し、原動力となってもらいたい」と訓示を述べた。

〝出る杭〟求む/YKKAP・堀秀充社長

 YKKグループ全体で434人のうち、YKKAPには260人が入社した。入社式で堀社長は「当社は第5次中期経営計画における事業方針『高付加価値化と需要創造によるAP事業の持続的成長』のもと、今年度の売上高は過去最高の4480億円に挑む。市場が縮小傾向にある国内事業を持続的に成長させるためにも、今後は海外事業を伸ばしていく」

 「皆さんには新たな事業創出を期待している。自分に付加価値を付け、どんどんアイデアを出す〝出る杭〟になってもらいたい。ともに世界一の窓メーカーを目指そう」と激励した。

より良い会社に/三協立山・山下清胤社長

 三協立山グループでは128人の新入社員が入社。入社式で山下社長は「皆さんにお願いしたいことが三つある。(1)取引先から信用される人材になること、(2)自分の目標とする先輩や上司を見つけること、(3)5年後、10年後に自分がどうなりたいか、そこに向けて何をすべきかを考えてほしい。当社の10年後は皆さんの肩にかかっている。一緒に会社の将来を考え良い会社にしていこう」と挨拶した。

働きがいある会社目指す/CKサンエツ・釣谷宏行社長

 3月に東証一部上場を果たしたCKサンエツの釣谷社長は「当社は働けば働くほど得をする、どの会社よりも待遇が良い〝働きがいのある会社〟を目指している。必要としているのはプロの仕事。そのため先輩社員がマンツーマンで指導する体制を構築しているほか、仕事のノウハウをスマホなどで学べるシステムを整備しているので活用してほしい。与えられた職務に全力で取り組み、一日も早い成長に期待している」とエールを送った。

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