堂々1位は大谷を“無視”の爆笑シーン MLB公式が選ぶ「最高の瞬間」5傑

初本塁打を放ち、チームメイトから祝福を受けるエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

MLB公式ツイッターが動画つきでランク付け

 デビュー以来驚異のパフォーマンスでメジャーを席巻しているエンゼルス大谷翔平選手。9日(日本時間10日)には日本人メジャーリーガーとして最速&最年少でア・リーグ週間MVPに選出された。

 MLB公式ツイッターでは、今週のメジャーで生まれた「最高の瞬間トップ5」という格付け企画を実施。アメリカで大谷の代名詞となっている「SHO TIME」と、全米を抱腹絶倒の渦に巻き込んだ「サイレント・トリートメント」の名場面が堂々の1位に選出されている。

 5位に選出されたのは、マリナーズのジェームス・パクストン投手。5日(同6日)の敵地ツインズ戦で、試合前の国歌斉唱を脱帽しながら聞き入っていた左腕だが、アメリカの国鳥ワシがパクストンの肩に着地。まさかのハプニングは大きな話題となった。

 4位は、7日(同8日)の本拠地マーリンズ戦で2本の満塁ホームランが飛び出すなど大爆発し、20-1と大勝したフィリーズ打線だった。マーリンズ先発ディロン・ピーターズは球団史上初となる1試合2度の満塁被弾という不名誉な記録を作ってしまった。

 3位は7日(同8日)敵地ドジャース戦の延長14回に、この日6安打目となる逆転サヨナラ3点弾を放ったジャイアンツのアンドリュー・マカッチェン外野手だ。劇的な勝利にホームベース上では歓喜の輪が出来上がった。

 2位は4日(同5日)にピッツバーグの猛吹雪の中で行われたパイレーツvsツインズが選ばれた。ツインズ守護神のフェルナンド・ロドニー投手は降り止まない大雪にマウンド上で口を全開にし、雪を食べるジェスチャーを見せていた。この日は試合開始時の気温は2度だったが、風速は32メートル。極寒の死闘は7-3でツインズが勝利した。

初アーチの大谷は大興奮でダグアウトへ戻るも…

 そして、堂々の1位に輝いたのは投打に大爆発した大谷だった。投手として見せた奪三振パフォーマンスと、打者として見せた3戦連続弾のハイライト画像の締めくくりは、全米を抱腹絶倒させた「サイレント・トリートメント」だった。

 3日(同4日)インディアンス戦で本拠地デビューした大谷は、第1打席の3ランを含む4打数3安打3打点と大爆発。記念すべき初本塁打の後は、メジャー流の洗礼「サイレント・トリートメント」で祝福を受けていた。

 ハイテンションでダグアウトに戻ってきた大谷は誰にも相手にされず、キョロキョロしながらエアーハイタッチ。周囲の祝福を待ったがたまりかね、そばで背中を向けていたイアン・キンズラー内野手に抱きついた。キンズラーは必死に無視を続けようとしたが逃れられず。諦めて笑顔でハグをすると、チーム全員参加の祝福の輪が広がった。

 最後はダグアウトから飛び出し、スタンディングオベーションの観衆にヘルメットを脱いで挨拶した大谷。爆笑ながらも心温まる名シーンが、今週のメジャー最高の瞬間におけるクライマックスに選ばれた。

 記録にも記憶にも残る「Shohei Ohtani」は文字通り、衝撃の1週間を送った。

(Full-Count編集部)

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