5回4失点のリチャードが自らスリーランを放ち勝利投手に

【パドレス7-6ロッキーズ】@クアーズ・フィールド

日本時間4月10日に行われたパドレス対ロッキーズの一戦は、「打者天国」と呼ばれるロッキーズの本拠地クアーズ・フィールドでの試合に相応しい点の取り合いとなった。パドレス先発のクレイトン・リチャードはイアン・デズモンドとクリス・アイアネッタに本塁打を浴びるなど、5回4失点と今一つのピッチングに終わったものの、4回表にロッキーズのエース右腕であるジョン・グレイから通算3本目のホームランとなる1号スリーラン。自らのバットで追加点を叩き出したリチャードは、今季3先発目にしてようやく今季初勝利をマークした。

リチャードは2年連続通算3本目の本塁打について「ラッキーだったよ。バットにボールが向かってきた感じだね。彼(=グレイ)は球威のあるタフなピッチャーだから、僕はただラッキーだっただけだよ」とコメント。とはいえ、一挙5得点のビッグイニングを作った直後の4回裏にアイアネッタの1号スリーランで3点を返されただけに、この一発が大きかったことは間違いない。

6回裏にはカルロス・ゴンザレスがレフトへの大飛球を放ち、一旦はコリー・スパンジェンバーグのグラブに収まったように見えたものの、ボールがグラブからこぼれてスタンドインするという珍しいプレイもあった。外野席最前列のファンが打球に触れたようにも見え、パドレスのアンディ・グリーン監督は激しく抗議したものの、リプレイ検証の結果、判定はホームランに。パドレスは1点差に詰め寄られ、猛抗議のグリーンは退場を命じられた。

6回終了時点で7対6という点の取り合いとなり、1点リードで終盤を迎えたパドレスは、7回裏無死一、二塁のピンチでセットアッパーのクレイグ・スタメンを投入。スタメンが打者6人をパーフェクトに封じて期待に応えると、最終回はクローザーのブラッド・ハンドが3者連続三振で試合を締めくくった。グリーンは「彼の存在は非常に大きい。厳しい状況で強打者を迎えたにも関わらず、素晴らしい仕事をしてくれたよ」と7回裏のピンチでノーラン・アレナード、トレバー・ストーリー、デズモンドを抑えたスタメンに最大級の賛辞を贈っていた。

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