厚木で踊る島根愛 どじょうすくい指導の徳田さん

厚木市

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 豆絞り柄の手ぬぐいをあごの下できゅっと結び、下がり眉にまんまる頬紅、鼻の頭には六文銭―。市内飯山のアツギ・ミュージアムに4月3日、島根県民謡の安来節(やすぎぶし)にあわせてどじょうすくいを踊る徳田楽翁(らくおう)さん(83)たちの姿があった。

 同県浜田市出身の徳田さん。幼いころから近所のまつりや寄り合いで、楽しそうに踊る大人たちの姿を目にしてきた。「いつか自分もやってみたい」。20年前、定年退職をきっかけにビデオテープで自主練習を始めた。

 松江市出身でミュージアムの主・吉川(きっかわ)悦子さん(89)と知り合い、一室を借りて教え始めたのは3年前。10人の生徒はいずれも県外出身者だが、「おもしろいことをやってみたかった(青木節子さん・62)」「自分をさらけ出すのが楽しい(半田百合子さん・77)」など、練習中でも笑いが絶えない。

 教本はなく、徳田さんの動きに倣いつつ「はい、正面向いてニッ!」の号令に懸命についていく。式田悦子さん(68)は「人が踊るのを見て笑っていたけど、自分がやったらなお楽しくて」と魅力を語る。徳田さんは「自然な笑顔を出すのが楽しく踊るコツ。見る人から笑いがおきるとうれしくて」と指導に熱が入る。

 継ぎの当たった衣装は手作り、小道具のザルやビクは島根から取り寄せる本格派。踊りやメイクには、徳田さんオリジナルの細かなアレンジや遊び心が加えられている。

 徳田さんたちは、老人ホームへの慰問や地域の催事など、出演依頼を受けて月に1度ほどのペースで”出張”。見学希望や参加してみたい人は、同ミュージアム【電話】046・241・4018へ問合せを。次回は5月1日(火)の午前11時から練習予定。

仲間にメイクを施すのもお手のもの