振り込め詐欺、2750万円被害 寒川町

 寒川町の70代の無職女性が10日までに、長男を装った男らに現金計2750万円をだまし取られたと、茅ケ崎署に届け出た。同署は手渡し型の振り込め詐欺事件として調べている。

 同署によると、今月2~6日、女性宅に長男を装った男から「病院のトイレでかばんを置き忘れた。明日までの支払いに必要なお金を取引先の人に立て替えてもらっている。その人にお金を返さないといけない」などと複数回電話があり、他にも駅の遺失物センター職員、警察官、長男の取引先関係者を装った男3人からも電話がかかってきた。

 女性は4~6日、計4回にわたって、JR辻堂駅など3カ所で長男の取引先関係者を装った男に計2750万円を手渡した。8日に長男が女性宅を訪れ、発覚したという。

© 株式会社神奈川新聞社