勝敗を分けたポイントはミス… ロッテが西武の64年ぶり9連勝を阻止

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試合を決める犠飛を記録したロッテ・井上晴哉【画像:(C)PLM】

ロッテの4番・井上が存在感、井口監督は「連勝を止められたのは大きい」

 小刻みに点を重ね、相手の勢いを止めた。千葉ロッテが10日、埼玉西武との3連戦初戦に勝利。負けなしの8連勝で乗り込んできた相手を、本拠地で破った。試合後、井口監督は「連勝を止められたのは大きい」と、満足げな表情でうなずいた。

 新4番のバットが、勝ち越し点を生んだ。6回1死二、三塁、井上が左翼へ犠飛。芯ではなく、先端に当たった打球だったが、犠飛には十分の当たり。「(スタンドまで)行ったかな、と思ったけど…。そりゃ、入らないですよね」とヒーローインタビューで苦笑いだ。打撃好調の男は、5回無死でチーム初安打となる中前打を放つなど、この日も存在感を示した。

 54勝87敗2分という結果で最下位に終わった2017年。井口新監督を迎えた新たなスタートを切ったシーズンだが、開幕直前には主力の角中が胸椎圧迫骨折で離脱するなど逆風も吹いた。だが、厳しい戦いを予想する球界関係者も多い中、ここまでは6勝4敗と上々の滑り出しだ。井口監督が藤岡裕、菅野のルーキーコンビを開幕からスタメン起用し、井上も4番として期待に応えるなど、若手が可能性を感じさせているのも大きいだろう。

 先発の石川は7回途中1失点と好投し、2連勝。「すごい苦しかったけど、丁寧に投げた結果が良かった」と、お立ち台では淡々と振り返っていた。昨年は不調で3勝に終わった右腕は「目標は1年間、1軍にいることです」と、静かな口調ながら闘志をにじませた。涌井と石川の2枚看板がフル回転すれば、今後も大いに期待できそうだ。

 対する今季初黒星となった埼玉西武は、ミスが命取りとなった。井上の初安打まで、先発の十亀は無安打投球。だが、安打を許したあと、2死は取ったものの、清田の打ち取った打球を一塁へ悪送球。自らの首を絞める形で同点としてしまった。さらに8回の守備では右翼から二塁へ、この回から守備変更したばかりの外崎がトンネル。ピンチを広げ、終盤の手痛い失点につながった。

「あした、あさってが大事になる」と次戦を見据えた井口監督。一気に差を縮めたい千葉ロッテと、切り替えて再び波に乗りたい埼玉西武の戦いに注目だ。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)