フィリーズの新人・キンガリーがダメ押しの満塁弾

【レッズ1-6フィリーズ】@シチズンズバンク・パーク

この日のシチズンズバンク・パークには、J.P.クロフォード(フィリーズ)ほどヒットを欲している選手はいなかった。また、スコット・キンガリー(フィリーズ)以上に大きな一打を放った選手もいなかった。昨日まで23打数1安打(打率.043)という大不振に陥っていたクロフォードは、1対1の同点で迎えた7回裏二死三塁の場面で今季2安打目となる勝ち越しタイムリー。1点リードの8回裏にはオドゥベル・ヘレーラの二塁打などで二死満塁のチャンスを作り、キンガリーがメジャー第2号となるダメ押しのグランドスラムをレフトスタンドへ運んだ。なお、フィリーズは今季の開幕投手を務めたアーロン・ノラは8回1失点の好投で今季初勝利をマークした。

レッズ先発のホーマー・ベイリーの前に6回裏一死までノーヒットに封じられていたフィリーズ打線だが、最終的には6対1で快勝し、今季の成績を5勝5敗の五分に戻した。6回裏はセザー・ヘルナンデスのチーム初安打をきっかけに二死二塁のチャンスを作り、ヘレーラのタイムリー二塁打で同点。7回裏にクロフォードの勝ち越しタイムリー、8回裏にはキンガリーのダメ押しグランドスラムと理想的な形で得点した。先発のノラは5回表にジェシー・ウィンカーに先制タイムリーを浴びたものの、レッズ打線をわずか3安打に封じ、8回1失点の好投。レッズは先発のベイリーが6回1失点と好投したものの、打線が沈黙したうえにリリーフ陣が2イニングで5点を失い、ベイリーの好投を生かすことができなかった。

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