TEAM IMPUL スーパーGT第1戦岡山 レースレポート

TEAM IMPUL Race Report

2018 AUTOBACS SUPER GT Round1
OKAYAMA GT 300km RACE
2018.4.7 sat~8 sun

No.12 カルソニックIMPUL GT-R
佐々木大樹/ヤン・マーデンボロー

苦い開幕戦、次戦巻き返しへ!

 2018年シーズンの開幕を迎えました。今季も引き続きTEAM IMPULはSUPER GTならびに全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦しますが、まずはSUPER GT、開幕戦は恒例となりました岡山国際サーキットにて、その火蓋が切って落とされました。

 今年もドライバーが変更となり、昨年加入し2年目となるヤン・マーデンボローに加え、日産ドライバーの若手筆頭株である佐々木大樹を新たに迎え入れ、互いに26歳という若手コンビで心機一転、優勝とチャンピオン奪還を目指します。

 このオフは新たにチーフエンジニアとなった小河原宏一を筆頭にマシンに鞭を打って、ハードワークで改良に努めてきました。カルソニックカンセイ株式会社様の創立80周年に花を添えるべく開幕戦に臨みました。

4/7(土)公式予選

天候:曇/雨 コース:ドライ/ウェット
気温/路面温度/湿度:9℃/15℃/29%(Q1開始時)
観客動員数:1万700人
 いよいよ開幕戦の走行日を迎え、岡山国際サーキットは予選日にも関わらず朝から非常に多くの観客が詰めかけました。朝のフリー走行を終えると、開幕戦ならではの公式集合写真や日産陣営の集合写真撮影も挟みました。

 この予選日の天候は非常に難しいコンディションとなりました。気温は9℃と当初の予想よりも低く、一時雹も舞うなどまた午前中には強い降雨もあり、その後も雨が少量降っていました。GT500予選Q1開始時には雨は一旦あがり、ドライコンディションとなりましたが再度降雨の不安もある中での予選となりました。

 カルソニックIMPUL GT-RのQ1担当は今季新加入の佐々木大樹。GT500クラスは5年目ですが、これまでは一貫して横浜タイヤユーザーであったため今季が初のブリヂストンタイヤ装着。しかし、これまで幾度となく光る速さを見せてきた佐々木に対し期待が高まりました。

 路面温度は15℃と低かったため、後半一気にアタックに向かう普段のQ1とは異なり、15分のQ1が始まるとすぐに全車に動きが出始めます。エンジニアの小河原宏一の指示の下、佐々木は残り12分を切ったところでコースイン。

 タイムアタックへと向かいます。徐々にタイヤを温めてタイムを更新していきますが、いまひとつ芳しい計測ラップが刻めず、1分18秒944で11位でQ1敗退、ヤン・マーデンボローへと繋ぐことが出来ませんでした。

4/8(日)決勝レース

天候:晴 コース:ドライ
気温/路面温度/湿度::11℃/22℃/27%
決勝レース距離 3.703km×82laps=303.646km
観客動員数:2万8400人

 決勝日も午前中は不安定な天候となってしまいましたが、レース前には持ち直して晴れとなりました。

 ウエイトハンディ制が敷かれるSUPER GTにおいてノーウエイトで戦うレースはこの開幕戦岡山と、最終戦もてぎのみ。純粋なマシンの優劣が発揮されるレースで、速さ・強さをアピールしたいところ。

 決勝レース、カルソニックIMPUL GT-Rは昨年までの戦い方を踏襲してスタートドライバーにGT500クラス2年目のシーズンを迎えるヤン・マーデンボローを据え戦いました。

 82周で争われるこのレース、まずはパレードラップを1周、そしてフォーメーションラップを1周経てレーススタートとなります。このパレードラップ後、これまではそのまますぐフォーメーションラップへ入っていましたが、GT500クラスとGT300クラス全車が静止状態でグリッド上への整列をしたのちに、セーフティーカー先導によりフォーメーションラップへ突入します。

 1周を終えてホームストレートに戻るとグリッド順の隊列となり、自らのグリッド上を通過してスタートを切らなければならず、この隊列を崩すとペナルティの対象となります。このように今年はいくつかレギュレーションによりスタート手順の変更がありました。

 マーデンボローは難なくレースをスタート。11番グリッドからスタートを切り、岡山国際サーキットは全長が短いコースのため、コース上のところどころで『渋滞』が発生することもありましたが、大きな混乱もなく序盤戦を戦います。

 スタート手順の変更により、ジャンプスタートを取られドライブスルーペナルティを課されたマシンが2台あり、25周目一時9位に浮上しますが、その後すぐ26周目にかわされてしまい、10位を走行します。

 34周目ルーティーンのピットイン。給油とタイヤ交換、佐々木大樹へのドライバー交代を行いコースへと戻りますが、全車のピットインを終えて14位と、苦しいポジションでの走行となってしまいました。その後も我慢強く走行を続けましたが、ペースを落としてしまったマシン1台を処理して13位へと浮上するも、これ以上の順位浮上は叶わずフィニッシュとなりました。

 オフシーズンテストからGT500 15台が僅差のシーズンとなることが予想されていましたが、開幕戦では上位に食い込むことが出来ませんでした。今回のデータをもとに立て直して、次戦ゴールデンウィークに開催される第2戦富士に臨みます。引き続き、TEAM IMPULへのご声援よろしくお願いします。

ドライバーからのコメント

佐々木 大樹
 TEAM IMPULでの初陣が終わりました。14位でしたが、次戦の富士に向けて気持ちを切り替えていきます。応援ありがとうございました。

ヤン・マーデンボロー
 残念な結果となってしまいました。次戦富士までに様々なことを改善していきたいと思います。ファンの皆さん、いつも温かいご声援ありがとうございます。

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