3度の同点劇の末… カーペンターがサヨナラ本塁打

【ブリュワーズ3-5xカージナルス(延長11回)】@ブッシュ・スタジアム

開幕10試合で4勝6敗となかなか調子が上がらないカージナルスは、今季も不安定なリリーフ陣に頭を悩ませている。日本時間4月11日のブリュワーズ戦では6回裏に同点としたものの、リリーフ陣が試合終盤に失点し、常に追う展開を強いられることになったが、打線が意地を見せて9回裏と10回裏にいずれも同点に追い付いた。そして延長11回裏、「最悪でもランナーを二塁に進めようと考えていた」と語るマット・カーペンターが初球にバントに失敗したあと、3球目のカーブを捉え、ライトポール際に2号サヨナラツーランを叩き込んで試合にピリオドを打った。

今季初のサヨナラ勝ちを収めたカージナルスだが、決して楽な試合ではなかった。1点ビハインドの6回裏にヤイロ・ムニョスが押し出し四球を選んで同点に追い付いたものの、コルテン・ウォンが併殺打に倒れ、勝ち越しはならず。9回表にはバド・ノリスがドミンゴ・サンタナにタイムリーを浴び、その裏に相手投手の暴投でなんとか追い付いたが、続く二死一、二塁の好機を生かすことはできなかった。さらに10回表にはマット・ボーマンがオーランド・アルシアにタイムリーを浴びて勝ち越しを許し、その裏に二死走者なしから一、三塁のチャンスを作ってグレッグ・ガルシアの執念のタイムリーで同点に。何度も驚異的な粘りを見せ、延長11回裏にカーペンターのサヨナラ弾でようやく白星に辿り着いた。カーペンターは「決してチーム状態は悪くないんだけれど、思うような結果を得ることができていなかった」ともどかしい心情を吐露。そして、「この試合がチームを勢いに乗せてくれると思うよ」と今後の戦いに期待を込めた。

© MLB Advanced Media, LP.