新人・キンガリーのサヨナラ犠飛 フィリーズが延長制す

【レッズ3-4xフィリーズ(延長12回)】@シチズンズバンク・パーク

直近5試合で4勝1敗と好調のフィリーズは、日本時間4月12日に行われたレッズ戦に延長12回の熱戦の末、スコット・キンガリーのサヨナラ犠牲フライで勝利を収め、レッズ3連戦をスイープした。開幕からの5試合を1勝4敗で終え、ゲーブ・キャプラー新監督の手腕を疑問視する声も聞かれたが、その後は持ち直して開幕11試合で6勝5敗と白星先行。フィリーズが開幕11試合を白星先行で乗り切ったのは、8勝3敗をマークした2011年以来7年ぶりのこととなった。

サヨナラ犠牲フライを放ったキンガリーは「クレイジーな3連戦だったよ」と本拠地でのレッズ3連戦を振り返った。3連戦の初戦でメジャー初本塁打を放ち、翌日には初の満塁本塁打。そしてこの日は初のサヨナラ打を放ち、この先ずっと記憶に残る3連戦となったに違いない。2回裏にはJ.P.クロフォードがメジャー初本塁打となる先制ツーランを放ち、先発のニック・ピベッタは7回2失点の好投。ここ最近のフィリーズはキャプラーの采配と若手選手の活躍が少しずつ噛み合うようになり、それに伴って白星が増え始めている。延長10回表にはスクーター・ジェネットの勝ち越し本塁打かという打球を、センターのオドゥベル・ヘレーラが好捕。キンガリーは延長12回裏に相手の内野5人シフトに惑わされることなく、しっかり犠牲フライを打ち上げた。若い選手が多いだけに、今季初スイープをきっかけに一気に上昇気流に乗っていきそうな気配も漂っている。今後のフィリーズの戦いに注目だ。

© MLB Advanced Media, LP.