「三浦按針」を大河ドラマに! 平戸など4市 各市役所で署名活動

 徳川家康の外交顧問として活躍した英国人ウィリアム・アダムス(日本名・三浦按針(みうらあんじん))を題材としたNHK大河ドラマ制作の実現に向け、長崎県の平戸などゆかりのある4市でつくるANJINプロジェクト連絡協議会は、各市役所で署名活動を始めた。

 協議会は2013年発足。大河ドラマ化の要望活動も同年から取り組む。署名活動は市民の力で没後400年を迎える2020年の実現を目指す。

 平戸市は9日から、市役所入り口と2階の文化交流課に署名台を設置。協議会は20年にちなみ4市で計20万2千人分を目標にしている。市は今後、回覧板を使い、各家庭への署名の要請もする予定で「一日も早く実現したい」としている。

 按針は1600年に現在の大分県臼杵市付近に漂着。造船技術などの知識の豊富さから家康の信任を得た。静岡県伊東市で日本初の洋式帆船を建造後、神奈川県横須賀市に領地を与えられた。オランダ、イギリスの商館が平戸に開設される際も活躍。20年、故郷に戻ることなく平戸で亡くなった。

三浦按針を題材にした大河ドラマの制作を要望し署名する市民=平戸市役所

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