熊本地震本震から2年 被災3町村で追悼式

益城町追悼式で献花する参列者=15日午前、同町文化会館(小野宏明)
西原村の熊本地震犠牲者追悼式で献花する参列者たち=15日午前、同村構造改善センター(丁将広)
南阿蘇村の追悼式で黙とうする遺族ら=15日午前、同村の長陽体育館(高見伸)

 熊本地震の本震から16日で2年となる。震度7など激震に見舞われた益城町と西原村、南阿蘇村では15日、それぞれ追悼式が執り行われ、黙とうや献花で犠牲者を悼んだ。遺族らは、突然の別れとなった家族との思い出を振り返り、生活再建に向けた決意を新たにした。

 直接死で20人、震災関連死で23人が犠牲となった益城町は町文化会館で追悼式を開催。遺族63人を含む約260人が参列した。

 地震の約1カ月後に妻益子さん=当時(72)=を亡くし、震災関連死に認定された久保征明さん(75)が遺族を代表しあいさつ。 益子さんは、前震時に自宅で車いすから転倒。搬送先の病院が本震で被災したため、別の病院に転院し、肺炎で亡くなった。久保さんは「もっと一緒に過ごしたいと思っていた。人の命を大切に、災害に強い町にと願うことが、無念にも命を落とされた方々の思いを生かすことになる」と述べた。

 震災関連死3人を含む8人が亡くなった西原村は、村構造改善センターで追悼式を開き、約150人が参列した。本震で母屋が倒壊し亡くなった大久保重義さん=当時(83)=の義理の娘の厚美さん(55)があいさつ。父との思い出に触れ、「残された家族が助け合い、私たちが元気に生活を送っていくことこそ、これまでのご恩に報いることだと思う」と祭壇に語り掛けた。

 直接死16人、関連死14人の犠牲者が出た南阿蘇村は、長陽体育館で追悼式を開催。遺族18人を含む約300人が参列した。3人が亡くなった東海大農学部を代表し浦谷柚穂[ゆずほ]さん(20)が「地震の経験や記憶を風化させず、前を向いて歩いて行く」と誓った。

 同大農学部の阿蘇キャンパスであった追悼式には約90人が参列。山田清志学長が「一刻も早く農学部の再建を目指し、村の再建に尽力したい」と式辞。参列した山下泰裕副学長は、「学生たちには前を向き、希望を持って頑張ってほしい」とエールを送った。(熊本地震取材班)

©株式会社熊本日日新聞社

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