命守る、教訓胸に 熊本市で1万3千人が「避難所」訓練

若葉小体育館で、町内別に避難所受け付けをする住民=熊本市東区

 熊本地震から2年の節目に合わせ、熊本市は15日、熊本地震と同規模の地震を想定した避難所開設などの訓練を実施した。地震の教訓を基に昨年度改定した「市地域防災計画」による初めての本格的な訓練で、過去最大の約1万3千人が参加。住民主導で避難所運営や炊き出しなどにあたった。

 熊本地震の教訓を生かそうと、地震1年の昨年に続き実施した。住民や施設管理者、避難所担当の市職員らで構成する「校区防災連絡会」の初動対応確認や物資供給、情報伝達体制の強化が目的。

 午前9時、震度6強の地震が起きたとの想定。市役所には災害対策本部を設置し、全小学校区の約4割の41施設で住民約3400人が参加した。このうち12施設では、校区防災連絡会が主導して避難所を運営した。

 東区の若葉小校区では「福祉子ども避難所」の開設訓練を初めて試み、障害児の家族6世帯を近くの熊本聾[ろう]学校に誘導。南区の力合小校区では住民約350人が、JR鹿児島線で緊急停止した列車から歩いて避難した。

 市職員の安否確認訓練も行った。大西一史市長は「視察で見た限り、住民主導の運営はおおむね順調だった。今後、課題を洗い出しながら全校区に広げていきたい」と述べた。(猿渡将樹、木村恭士)

(2018年4月16日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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