東海大生ら黒川地区巡る催し 学生村「特別な場所」 

南阿蘇黒川ウォークで、ひび割れが残る東海大阿蘇キャンパスを案内する同大3年生で語り部の古堅あさひさん(右奥)=15日午後、南阿蘇村(谷川剛)

 東海大阿蘇キャンパス(農学部)があり、熊本地震で3人の学生が犠牲になった南阿蘇村黒川地区。学生約750人が住んでいた「学生村」などを巡るウオーキングイベントが15日あり、入学してすぐに被災した3年生が「地域の人たちと強い絆で結ばれた学生村は特別な場所だった」と訴え掛けた。

 大きくひび割れたアスファルトが今も残る阿蘇キャンパス。県内外の80人の参加者に向かって話したのは、学生団体「阿蘇復興への道」で語り部活動をする3年古堅[ふるげん]あさひさん(22)=熊本市中央区=だった。

 「本震の後、余震が続いて恐怖におびえていた時、優しく励ましてくれたのが先輩や下宿先の大家さんだった」と涙ながらに振り返った古堅さん。短い間ながらも実体験した学生村の素晴らしさを伝えた。

 団体には、地震後に入学した下級生も15人ほどいる。2年の時がたち、学生村で地震を経験した若者は減っている。それでも、古堅さんは「後輩たちも自然豊かな阿蘇の魅力を知り、伝えていきたいと考えてくれている」と前を向いていた。

 イベントは、黒川地区の住民らによる実行委が主催。崩落した阿蘇大橋一帯や学生村のアパートが立ち並んでいた跡地などを見て回った。(園田琢磨)

(2018年4月16日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

©株式会社熊本日日新聞社

熊本地震 あの時何が

忘れてはならない記憶と教訓が一冊に。 熊日記者が詳細に掘り起こした連載「熊本地震 あの時何が」から17編計158回の記事をまとめ、書籍化しました。

ご購入はこちらから

コンテンツの閲覧を続けるには、ノアドット株式会社が別途「プライバシーポリシー」に定めるお客様の「アクセスデータ」を取得し、利用することを含む「nor.利用規約」に同意する必要があります。