新執行役員プロフィール・日本金属

長田英一氏(常務、経営企画室担当日金精整テクニックス社長)/おさだ・えいいち/製販に精通、包容力富む

 3年ぶりに常務執行役員として復帰。「お客様と一緒に当社らしい製品を創出したい」。元は研究者だが、板橋工場長、技術研究所長、営業開発部長を歴任したように工場も顧客も直に知る。気さくな学究肌で包容力に富む。

 日金精整テクニックス社長には3年前から。最終工程を担う使命と顧客の要望を繰り返し説き、「現場の人達が達成感を感じて笑顔になってくれたことが何よりうれしい」。営業開発部長時代には素材調達先と協力し短期間で外車向けモール材の開発、量産化を成し遂げた。趣味は映画・音楽鑑賞。最近は夫婦で国内旅行も楽しむ。

 81年(昭56)千葉工大工業化学科卒。東京都出身、59歳。

木村典生氏(経営企画室長)/きむら・のりお/気さく、仕事は理詰め

 気さくだが仕事は理詰め。技術研究所、板橋工場で技術屋として活躍し、営業開発を経て13年に企画部門へ。14年に企画部長。

 リーマンショック直後は板橋工場の課長で「機械が止まった工場の寂しさを痛烈に感じた」。入社当時は先輩に「当社のステンレスは品質要求水準の高い国内向けが95%と誇らしく言われた」が、現在は輸出が40%以上を占める。保護主義が台頭する中、「いかなる環境にも耐え得る個性的な企業体質の構築が使命」と見定める。

 2年ほど前から社内の囲碁教室でOBとの交流も楽しむ。週末は街歩きでリフレッシュ。

 87年(昭62)芝浦工大金属工学科卒。神奈川県出身、53歳。

丸山尚之氏(管理部門副部門長・財務部長)/まるやま・ひさし/温厚、財務のプロ

 住友特殊金属(現日立金属)の出身で米国駐在時代に市場調査も経験した財務のプロ。健康上の理由で2013年に依願退職。14年に日本金属に再就職し、17年から財務部長。温厚な人柄ですっかり溶け込んでいる。

 住特金に就職したのは「働きやすい規模で成長性もあったから」。日本金属での日々は「自分にとっては原点回帰の思いもある。他社での経験を生かしつつ、上下関係なく言い合える環境を大事にしたい」。2年目に入った中期経営計画を財務面で力強く支える。

 読書好きでジェフリー・ディーヴァー、スティーヴン・ハンターなどのファン。

 85年(昭60)早大商卒。大阪府出身、56歳。

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