孤立せず楽しく会話を 高齢者が交流会「KATARO」会発足

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「オープンハウス KATARO」でおしゃべりに興じる高齢者ら=熊本市中央区

 熊本県内の高齢者でつくる「新老人の会」熊本支部の有志6人は、孤立しがちな高齢者が交流できる「オープンハウス KATARO(かたろう)」会を発足した。熊本市中央区の会員宅を月2、3回開放し、家庭的な雰囲気のおしゃべり会を開催。同支部会員のほか、熊本地震で被災し、みなし仮設住宅に生活する高齢者らも訪れ、思いを吐き出す場となっている。

「地震で自宅は半壊。耐震のため補強工事をしなければならないが、夫と意見が割れている」「みなし仮設で夫と2人暮らし。もうすぐ引っ越さなければならないが、片付けが進まない」

11日に集まった16人はテーブルを囲み、自分の近況を話し合った。地震被害のほか、健 康のための習慣や、県外への小旅行の計画など、楽しい話題も繰り広げられる。

熊本市西区の原田浩子さん(70)は、みなし仮設住宅の住民が集うイベントで「KATARO」の存在を知った。自宅は半壊して解体。昨年3月から隣町のみなし仮設に住むが、周囲は知らない人ばかりで孤独感があるという。

毎回1時間以上かけてバスで通う。「自宅の解体や敷地の売却など、初めての体験続きで疲れていた。会に来ると、同じ状況の人もいて教わることが多い」と笑顔を見せた。 ◇ 「KATARO」には「語ろう」と、熊本弁の「参加しよう」という意味を込めている。江藤恵子代表(79)は自宅が半壊。「自分が不安でたまらなかったので、みんなで励まし合いたいと思った」という。

2016年10月から活動を始め、口コミで参加者が広がった。毎回15~16人が参加し、手作りの菓子とお茶、おしゃべりを楽しむ。「参加者の笑顔や元気になっていく様子を見ると、私たち自身もうれしい」と江藤さん。

スタッフの1人、小山昌子さん(81)は「交流の場は身近にあるのが大切。ほかの地域に出向く出前の会をしたり、同様の活動をしたい人にノウハウを教えたりして、活動の輪を広げたい」と話した。

「KATARO」は不定期開催。終末期医療や健康についての講座なども開いている。参加費300円。江藤さんTEL090(8668)2734。(清島理紗)

(2018年4月17日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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