「輪島カブーレ」に能登ヒバで絵巻 金沢美大出身作家が作品

 輪島市河井町で18日に開所する複合施設「輪島KABULET(カブーレ)」の壁面に、金沢美大大学院を修了した作家2人が、能登ヒバを使って輪島をイメージした幅18メートルの作品を完成させた。3月に国重要無形民俗文化財に指定された海女漁や、キリコ祭りなどを表現した「一大絵巻」で、美大出身者が制作活動で地域社会とつながる「アートファクトリー」構想の最初の作品となる。

 作品は、ともに金沢市在住の現代美術作家武田雄介さん(32)、画家菊谷(きくや)達史(さとし)さん(29)が手掛けた。学生時代の2人を指導した真鍋淳朗教授(63)が、輪島カブーレを開設する佛子園(白山市)にシンボルとなる作品制作を提案し、建設に関わった企業が資金を提供した。

 作品は能登ヒバの木材を組み合わせ、御陣乗太鼓や輪島が漁獲高5年連続日本一となったフグ、帆を広げて日本海を進む北前船なども表した。輪島カブーレによると、地域のお年寄りが住宅街に突如現れた作品に驚き、立ち止まって見入っている。

 輪島カブーレは、デイサービスや短期入所などの福祉施設と、温泉施設、そば店、カフェなどからなる。近隣住民は無料で温泉を利用できる。

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