韓国ポスコ、高耐食性鋼板の製造技術開発

めっき量、従来比3分の1に

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 韓国ポスコはこのほど、同社専門研究機関の浦項産業科学研究院(RIST)が従来比で3分の1程度のめっき量でもさびにくい亜鉛めっき鋼板(MAS鋼板)の製造技術を世界で初めて開発した、と発表した。

 MAS鋼板は、ポスコによると「既存の亜鉛めっき鋼板は一般的に1平方メートル当たり60グラム以上をコーティングするが、MAS鋼板は20グラムでも耐食性が従来品より優れている」とされている。同鋼板は、アルミニウムとマグネシウム、そしてシリコンが含有された物質でコーティングされるもの。塩水に露出させ、さびの具合を測定すると、既存の鋼板では100時間以内にさびが発生したが、MAS鋼板では2千時間以上もさびつかなかった。

 合同研究チームは、8年間、研究を続け、シリコン含有されたアルミニウム、マグネシウム合金を鋼板にコーティングし、熱処理作業を進めると、コーティング層に金属間化合物が形成され、耐食性が10倍から20倍ほど増加することを発見した。これに基づき、MAS鋼板はコーティング層に含有されるいくつかの種類の合金が時間差でさびる現象を利用し、さびやすい合金をまず消費させ、さびるのが遅い合金を後に消費させ、腐食速度を遅らせるように制御した。

 ポスコはMAS鋼板の量産化を目指し、高強度自動車外板向けだけでなく、建築用内・外装材などにも活用したい方針だ。