レッドソックスが6本塁打10得点で快勝 大谷はメジャー初黒星

【レッドソックス 10-1 エンゼルス】@エンゼル・スタジアム

最近は打者としての出場が続いていたエンゼルスの大谷翔平は日本時間4月9日のアスレチックス戦以来となる先発マウンドに立った。ここまで2連勝を飾っており順調に二刀流が進んでいることで今回も好投が期待されたが、好調のレッドソックス打線を抑えることはできなかった。

注目の初回の立ち上がり。最初に迎えるのは1番打者として好成績を残しているムーキー・ベッツとの対戦。大谷は自慢のフォーシームを中心に攻めるが制球に苦しみフルカウントとなった。そして7球目、ストライクを取りに来たフォーシームをベッツに狙い打ちされ、打球は左中間スタンドへと飛び込みいきなり先頭打者弾で失点した。その後も制球が定まらずもこの回を1失点で切りぬけるものの、初回だけで28球を投じる苦いスタートとなった。

続く2回も1死からジャッキー・ブラッドリーJr.のヒットをきっかけに走者一・二塁のピンチとするとブロック・ホルトに99マイルの直球を打たれ、再び失点。その後は四球もあり満塁とするとアンドリュー・ベニンテンディには犠牲フライを許してこの回だけに2点を失った。なんとか最小失点で2回を投げ切るもこの回を最後にマウンドを降りることになり、結果は66球を投げて4安打3失点2与四球で制球に苦しんだ登板となった。今回の投球は右手中指のマメが影響したようで今後の登板を考えて早めに降板したという。

大谷が早々と降板したエンゼルスは何とかして彼の負けを消したいところ。しかし打線は相手先発、デービッド・プライスの前に5回まで3安打6奪三振と封じこまれ、チャンスをつくることができない。3回裏にアルバート・プーホルスのタイムリーで1点を返すのがやっとの状態だった。また、大谷からマウンドを引き継いだルーク・バードがブラッドリーJr.、ホルト、ベッツ、そしてラファエル・デバースと4被弾で6失点と大炎上し、投手陣も細かい継投を余儀なくされる展開となっていた。

レッドソックスはこの日、ベッツが3打数3安打3打点の3本塁打という大活躍もあり打線は15安打10得点の猛攻でエンゼルスに圧勝した。プライス降板後はブライアン・ジョンソン、マーカス・ウォルデンによる無失点リレーでア・リーグチーム打率1位のエンゼルス打線を寄せ付けなかった。これでチームは5連勝となりア・リーグ東地区では2位・ブルージェイズと3ゲーム差をつけて首位を走り続けている。

© MLB Advanced Media, LP.