全固体リチウム電池、NEDOが技術開発の採択先決定

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は18日、「先進・革新蓄電池材料評価技術開発(18~22年度)」の採択先を決定したと発表した。市場競争力を有す全固体リチウムイオン電池(LIB)とそれを搭載した電気自動車及びプラグインハイブリッド自動車の実用化・量産で海外に先行し、日本の産業競争力の維持・向上を図る。

 産業界の共通指標として機能する全固体LIBの材料評価技術の開発のほか、国際規格化を想定した全固体LIBの安全性・耐久性試験評価法の開発を進める。

 また、国内外の政策・市場・研究開発動向などの調査・分析を行い、充電インフラ、リユース・リサイクルおよび多用途への製品展開なども視野に入れた社会システムのデザインを取りまとめる。採択予定先はリチウムイオン電池材料評価研究センター、産業技術総合研究所、物質・材料研究機構、理化学研究所、大阪産業技術研究所、日本自動車研究所と10の大学。

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