平塚市:感震ブレーカーで火災防げ 平塚市

設置を呼び掛ける同課職員

 平塚市は、阪神・淡路大震災や東日本大震災の発生時に電気器具の転倒などが原因で火災が発生したことから、揺れを感知して電気の流れを遮断する感震ブレーカーを有償で配布、設置を呼びかけている。

 感震ブレーカー設置の取り組みは2016年度にスタート。住宅密集地で延焼が懸念される市内12地区の1万2689世帯に無償で配布した。

 昨年度は設置を促進するため、約4000円のブレーカーを行政負担とメーカーの協力により500円で提供。自治防災組織などが関心を示し、災害対策課の想定の3倍以上の約3500台が配布された。市は2024年度までに9600世帯の取り付けを目指すとして、今年度194万4000円の事業費を計上した。

 配布される感震ブレーカーは震度5強から6弱以上の揺れを感知すると分電盤のスイッチを切る仕組みで、両面テープで貼り付ける簡易版。費用は500円。配布場所は市役所本館の同課窓口で認印と本人確認資料の原本が必要となる。同課職員は「例外もありますが、一般家庭の9割に取り付け可能です。窓口に来る際に取り付けの説明をしますので、分電盤の写真があるとスムーズです」と話している。

 また4月28日(土)・29日(日)に総合公園で開催される緑化まつりでも有償配布を実施。問い合わせは同課【電話】0463・21・9734へ。

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