中日、松坂見殺し5連敗 森監督「ゲームを作ってくれたのに残念」

試合終了直後の中日・森監督【写真:荒川祐史】

100球を越え7回も続投「100から110はいってもいいと言っていた」

 中日が今季ワーストの5連敗を喫した。19日、本拠地ナゴヤドームでの阪神戦。今季2度目の先発マウンドに上がった松坂大輔投手が7回4安打2失点の好投を見せながら、打線が援護できずに敗戦。試合後、森繁和監督は「あそこまでゲームを作って引っ張ってくれていたにもかかわらずね、ああいうゲームで負けをつけてしまったというのはチームとしては残念」と振り返った。

 同点で迎えた4回、自身のエラーをきっかけに無死満塁のピンチを招くと、福留の遊ゴロ併殺打の間に勝ち越し点を奪われた。5回、6回は3者凡退に斬り、球数は101球に達したが、7回も続投。

 ラストイニングで2死満塁のピンチを招いたが、代打・上本を外角のカットボールで空振り三振に仕留めた。右腕は大きくグラブを叩いてガッツポーズ。1球1球に大声援と拍手を送っていたナゴヤドームの中日ファンからは大歓声が巻き起こり、球場のボルテージは最高潮となった。

 それでも打線が阪神先発の小野ら投手陣の前に、散発3安打しか打てず、わずか1得点と、松坂を見殺しに。指揮官は「今日は5回を過ぎても、それに近い、近いどころじゃない10球くらい多くなっているけど、100から110はいってもいいと言っていた」と7回のマウンドに松坂を上げた理由を説明。

 7回2失点と試合を作った松坂の好投には「チームがのっていければよかったけど、出来なかったのは申し訳ない。私が思っている以上に、バッター、バッティングコーチが思って、いい方にいってくれることを祈っている」と語っていた。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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