友を気遣い隠したメダル 競泳、橋爪四郎さん

橋爪四郎さん(89)は1952年ヘルシンキ五輪の競泳銀メダリスト。日本大同期で「フジヤマのトビウオ」と呼ばれた古橋広之進さん(2009年死去)とともに戦後の日本競泳界を引っ張り、2人で世界記録を何度も更新。終戦直後で日本が参加できなかった1948年ロンドン五輪の同時期開催の日本選手権にそろって五輪優勝タイムを大幅に上回った。ヘルシンキ五輪では古橋さんが400メートルで8位だったが、1500メートルに出場して銀メダルを獲得した。長年の水泳クラブ運営で普及に努め、国際水泳殿堂入りも果たした。

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