津波に備えて列車の乗客を安全な場所に避難させる訓練が19日、JR横須賀駅などで行われた。JR東日本、横須賀市、横須賀署などから計約450人が参加した。
JR東日本の主催。同様の訓練は、2012年から同社の横浜支社管内の津波による浸水が懸念される駅で毎年場所を変えて開催されており、JR横須賀駅では2回目。
訓練は、大地震が発生して津波警報が出た事態を想定。地震により停車した列車から、JR東日本の関連会社社員ら乗客役約400人が降りた。素早く避難するために数に限りがあるはしごは使用せず、車両床面から約1メートル下の線路内に直接降車。乗務員の誘導で、近くの高台まで避難した。
JR東日本の渡利千春横浜支社長は、「(災害時は)大勢のお客さんを少ない人数で安全な場所に避難させなければならない。訓練をやったことで次に何をすべきかつかんで、具体的に実行してほしい」と話した。