中日、大逆転勝利で連敗ストップ 初昇格“モヤさま”4安打3打点で救世主に

4安打3打点と大活躍した中日・スティーブン・モヤ【写真:荒川祐史】

7回に一時逆転した広島は2番手・中田が7安打7失点と大炎上

 中日が逆転に次ぐ逆転の大乱戦を制し、連敗を5で止めた。20日、本拠地ナゴヤドームで行われた広島戦。2点リードの7回に逆転されながら、その裏に再び試合をひっくり返す劇的な逆転勝ちを収めた。

 激動の7回だった。2点リードで迎えた7回表、先発の小笠原がつかまった。先頭の堂林の飛球をアルモンテ、大島がお見合いして二塁打とされると、そこから一気に崩れた。安部の犠打は内野安打となり、代打・鈴木に四球を与えて満塁に。田中、菊池に連続適時打を浴び、そこに京田の失策も絡んで逆転。代わった伊藤準がバティスタに犠飛を許して、この回5点を奪われた。

 スタンドからため息が漏れる中で迎えたその裏の攻撃。中日打線が火を噴き、広島2番手の中田を沈めた。1軍昇格したばかりのモヤが、この日3安打目となる左中間を破る二塁打で出塁。2死となってから高橋が左中間への適時打を放つと、ここから福田、代打・藤井、代打・亀澤、大島、京田と怒涛の6連打で5点を奪って試合をひっくり返した。さらに2死満塁でこの回2度目の打席に立ったモヤが左前適時打を放って、さらにリードを広げた。

 中日は今季最多となる20安打で11得点を奪い取って、大逆転勝利。初の1軍となったモヤは来日初安打初打点を含む5打数4安打3打点1得点の大活躍で、まさに救世主となった。

 広島は7回に5点を奪って試合をひっくり返したものの、その裏にマウンドに上がった中田が大誤算。打者9人に対し、7安打を浴びて7点を失う大炎上となり、大逆転負けを喫した。

(Full-Count編集部)

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