「世界で最も美しい湾」 九十九島を認定

 長崎県佐世保市は20日、美しい島々と自然で知られる景勝地の九十九島が、非政府組織(NGO)「世界で最も美しい湾クラブ」(本部・フランス)に加盟認定されたと発表した。湾クラブにはフランスの世界遺産モンサンミシェルなど世界的な湾が加盟。自然の景観を守りながら観光を振興する活動をしており、日本では5番目の認定となる。
 湾クラブは自然豊かな湾を生かした経済発展や環境保全を目的に1997年に設立。奇岩や小島が多数あるベトナムのハロン湾や日本三景の一つ松島湾(宮城県)など、26の国・地域から43湾が加盟している。
 佐世保市は2016年10月に加盟を申請した。19日にフランスのラ・ボール市で湾クラブ総会が開かれ、佐世保市の朝長則男市長が九十九島の魅力をプレゼンテーション。大小208の島々がなす美しい景観や、リアス海岸の保全などが高く評価された。認定された範囲は西海国立公園の一部で、俵ケ浦半島の高後崎から大潟町の大崎鼻まで。
 市は加盟を契機に海外に向けたプロモーションを本格化する方針。朝長市長は「加盟湾と協力、連携し、国内外に九十九島の魅力を発信していく。市民が九十九島に対する誇りを高める良い機会になる」と喜びのコメントを出した。

「世界で最も美しい湾クラブ」に加盟認定された九十九島(佐世保市提供)

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