ラグビーW杯キャンプ地内定 「念願かなった」 長崎県関係者ら喜びの声

 ラグビーの2019年ワールドカップ(W杯)日本大会で、県と長崎市がスコットランド代表、県と島原市がトンガ代表の1次リーグ公認キャンプ地に内定した20日、長崎県内の関係者からは「念願がかなった」「地域活性化に役立つ」などと喜びの声が上がった。

 中村法道知事は定例会見で「長崎県スポーツの振興と地域活性化に大きく役立つ。それぞれのチームの母国と県、市との交流人口の拡大に結び付けたい」と報告した。

 スコットランド代表が事前キャンプに続き公認キャンプも実施することになった長崎市の田上富久市長は「代表チームがW杯で最高のパフォーマンスを発揮するため、最大限サポートしたい」とコメント。外国チームが正式キャンプを行うのは初めてとなる島原市の古川隆三郎市長は記者会見で「非常に喜ばしい。これを契機にチームの母国・地域と市との交流を進めていきたい」と語った。

 長崎県はW杯の開催都市にも立候補したが落選し、2015年からキャンプ地誘致に取り組んできた。長崎県ラグビー協会の松本浩理事長は「3年越しの念願がかなった。キャンプに来てくれた国と子どもたちをはじめとする長崎との交流が長く続くきっかけにしたい」と感慨深げ。長与ヤングラガーズでプレーする長崎市立諏訪小6年の本多守人君は「世界で活躍している選手たちを近くで見たい。トンガはでかくて迫力がありそう。スコットランドは日本と1次リーグで対戦するけど、どちらも応援したい」と声を弾ませた。

 一方、諫早市は選考から漏れ、大会組織委はその理由について非公表としている。市スポーツ振興課の水田昌浩課長は「当該期間の施設利用を調整するなど準備を進めていた。残念」と話した。

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