【新型コロナ】臨時休業店狙う侵入盗ご注意 神奈川県内で連続発生、県警危機感

神奈川県警

 休業店舗を狙った窃盗被害にご注意を―。神奈川県警が新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、休業したり営業時間を短縮したりする店舗や事務所を狙った、侵入盗被害に注意を促している。

 県警によると、3月下旬には、県内に複数の店舗を展開する整体院を狙った侵入盗が連続で発生。両店舗とも、新型コロナ対策で臨時休業中だった。夜間に工具で出入り口を壊して金庫を盗み出す手口だった。

 県内では3月、こうした「金庫破り」や無人の店舗に侵入して金品を盗む「出店荒らし」が、前月比1.7倍の計44件に急増。県警は「ウイルスの感染拡大との因果関係は不明」としつつも、11日から県内でも緊急事態宣言を受けて幅広い業種で休業や営業時間短縮が要請されることを踏まえ「社会情勢を反映し、侵入盗の増加が懸念される」と危機感を強めている。

 県警は▽出入り口や窓の確実な施錠▽防犯性能の高い鍵や窓ガラスの導入▽警備会社のセキュリティー設備の導入▽売上金の金融機関へのこまめな入金―などの対策を呼び掛けている。

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