2018年のF1は優勝予想が困難だと考えるライコネン「小さな違いでレースごとに勝者は変わる」

 キミ・ライコネンは、今シーズンはレースごとの序列を予測するのが非常に難しいと考えているが、F1にとってそれは良いことだと述べている。

 フェラーリとセバスチャン・ベッテルが2018年シーズン最初の2戦で優勝を飾った一方で、第3戦の中国GPではレッドブルのダニエル・リカルドが優勝したことで情勢を一変させた。

 逆にメルセデスはこれまでのところ3戦で優勝を逃しており、チームが2013年以来最悪のシーズンスタートに直面していることになる。

 トップチームの序列についての考えを尋ねられたライコネンは、「話すのはとても難しい」とし、今後も予測できない状況が続くだろうと示唆した。

「誰に聞いても、答えを得るのは少々難しいことになるだろう」とライコネンは語った。

「(中国GPでは)他のドライバーよりタイヤの状態が良かったかどうかが、最終結果に大きく影響した。そこで相手との差を相殺できた」

「もちろんそれはゲームの大きな一部であり、セーフティカーの出動タイミングが大きな違いを生み出した」

 先頭集団の3チームは、通常の状況で同じタイヤを履いていれば、決勝ではほとんど違いがないとライコネンは考えている。そして彼によるとそれは良いことだという。

「レースで誰もが同じタイヤを履き、純粋にスピードだけということになったら……どのチームが速いのか予測するのはとても難しくなるだろう。それはすべての観客にとって良いことだと思う。誰にも結果が分からないからだ」

「皆、知りたいと思うだろうが、誰も本当には分からないだろう。なぜならほんの小さな違いが最終結果において大きな違いを生み出し、レースごとに勝者は変わるからだ」  
  
「レースを見守るしかなくなる。誰がどのタイヤで走っているかによって、レースごとに勝者は変わるかもしれない」  

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