ジオラマで構成資産紹介 新上五島の頭ケ島 ボタン押すと歴史動画

 新上五島町は「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産がある頭ケ島のジオラマ(縦約120センチ、横約180センチ)を、上五島空港ターミナル内にある「世界遺産候補『頭ケ島の集落』インフォメーションセンター」に設置した。集落や頭ケ島天主堂の位置などを紹介している。
 ジオラマは、昭和40年代の航空写真を基に、1700分の1の縮尺で作成。3月下旬に完成した。
 ジオラマは切り立った海岸線などを緻密に再現。「浜泊」など集落名が書かれたボタンを押すと、ジオラマの上にある画面に、歴史を紹介する約1分半~3分半の動画が流れる。
 町は同空港駐車場から約1・5キロ離れた天主堂まで、観光客をシャトルバスで送迎する「パークアンドライド」を実施中。企画した町教委文化財課は「現地を訪れる前に見て、構成資産への理解を深めてほしい」としている。

頭ケ島のジオラマ=新上五島町、「世界遺産候補『頭ケ島の集落』インフォメーションセンター」

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