市民80人が汗 原城跡を清掃 イコモス勧告控え

 今夏の世界文化遺産登録を目指す「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の一つ、原城跡(南島原市南有馬町)で21日、市民ボランティア清掃があり、住民や中高生ら約80人が汗を流した。
 官民でつくる市世界遺産市民協働会議(石川嘉則会長)が2015年から毎年取り組む。国際記念物遺跡会議(イコモス)は今月下旬~5月上旬ごろ、登録の可否を勧告する見通し。「登録」の勧告があれば観光客の急増も予想されることから、ゴールデンウイーク(GW)前に清掃した。
 参加者は3班に分かれ、近くの温泉宿泊施設「原城温泉真砂」を出発。本丸跡に向かう市道や海岸沿いの遊歩道など計約2キロを歩きながら、たばこの吸い殻や枯れ葉を拾い集めた。

ボランティア清掃に汗を流す市民ら=南島原市、原城跡

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