JXTGホールディングスが新体制、社長に杉森氏(JXTGエネルギー社長)

 JXTGホールディングスは24日、杉森務非常勤取締役(JXTGエネルギー社長)が社長に昇格する人事を内定したと発表した。内田幸雄社長は代表権のある会長に、木村康代表取締役会長は相談役に就く。中核事業会社ではJXTGエネルギー社長に大田勝幸JXTGホールディングス取締役常務執行役員が、JX石油開発社長に細井裕嗣JX石油開発副社長が就任する。6月下旬の株主総会および取締役会で正式に決定する。

 木村会長は次期社長に就任する杉森氏について「決断力と実行力に優れ、顧客や社員からの信頼も厚い。アジア有数の総合エネルギー・資源・素材企業グループを目指していく上でふさわしい」と評価した。

 杉森氏は「17年度から3カ年の中期経営計画は順調なスタートがきれたが、当社を取り巻く環境は石油需要の減少、資源価格の乱高下、グローバル競争の激化など先行きは依然として不透明な状況にある。いかなる環境にも対応できる収益・財務基盤の確立が課題で、中計2年目である今年は真価が問われる。会長と共にグループをけん引して諸課題に取り組む」と述べた。また、金属事業については「上流のカセロネスの収益改善が急務だが、製錬、電材加工の収益力のさらなる向上も重要だ。特に電材加工はIoT・AI時代の到来を見据え、事業を拡大していく」と語った。

 杉森 務氏(すぎもり・つとむ)1979年(昭54)一橋大商卒、日本石油入社。2008年新日本石油執行役員、10年JX日鉱日石エネルギー取締役常務執行役員、14年社長などを経て現任。石川県出身、62歳。

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