不振のブルースが10回に決勝弾 メッツが延長戦を制す

【メッツ6-5カージナルス(延長10回)】@ブッシュ・スタジアム

メッツは日本時間4月25日のカージナルス戦の開始前、不振に苦しむヨエニス・セスペデスとジェイ・ブルースがグラウンド上で打撃練習に励んでいた。ミッキー・キャラウェイ監督も自ら打撃投手を務め、打撃練習終了後には笑みを浮かべながら右肩の痛みを訴えていたが、どうやら監督自ら打撃投手を務めた価値はあったようだ。セスペデスは3点ビハインドの5回表に5号同点スリーランを放ち、5対5の同点で迎えた延長10回表にはブルースが2号勝ち越しソロ。メッツは不振に苦しんでいた2人のスラッガーがそれぞれ貴重な一発を放ち、延長戦をモノにした。

試合後、キャラウェイは「彼らが活躍する日を我々は待っていたんだよ」と嬉しそうに語った。主砲・セスペデスは試合開始前の時点で打率.195、4本塁打の大スランプ。ブルースも打率.194、1本塁打と本来のバッティングを見失っていた。3割中盤の打率をマークしているアズドゥルバル・カブレラらの活躍により、開幕から白星を積み重ねることができていたものの、2人のスラッガーが復調の兆しを見せたことはチームにとってこの上なく明るい材料となったはずだ。一方のカージナルスは同点に追い付かれた直後の5回裏にポール・デヨングのタイムリー二塁打で勝ち越しに成功したものの、リリーフ陣が踏ん張れず逆転負け。昨季に引き続き、今季も勝ちパターンの構築が課題となりそうだ。

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