『The Mail』は22日、「南アフリカ代表DFリヴァルド・クットツィーは、21歳で現役を引退する可能性がある」と報じた。
リヴァルド・クットツィーは1996年生まれの21歳。アヤックス・ケープタウン下部組織出身のセンターバックだ。
18歳という若さで2015年アフリカネイションズカップに出場し、レギュラーとして南アフリカ代表の中心的な存在になった。
2016年に行われたリオ五輪のプレマッチでは日本代表とも対戦しており、世界的にも期待の選手であった。
しかし昨年夏、セルティックへの移籍がメディカルチェックの結果によって破談となり、それから怪我との戦いを余儀なくされた。
マメロディ・サンダウンズと契約したものの、手術を受けてからピッチに戻ることができず、未だにボールも蹴ることができない状態にある。
回復が遅れている理由は、なんと負傷した箇所に血液が流れないという難病を患っているからだそう。
これは世界でもほとんど見られないような症状であり、研究対象になるようなものだとも。
マメロディ・サンダウンズの監督であるピツォ・モシマネ氏は以下のように話し、あまりにも悲しい状況だと語ったという。
ピツォ・モシマネ 「リヴァルドの現状は悲しい物語だ。
マメロディ・サンダウンズに加入してから、彼がボールを蹴るところすらも見ることができていない。
いつもメディカルルームにいる。とても心配だ。この状況についてはドクターに詳しく聞いてくれ。どれだけの情報を隠さなければならないのだろうか?
彼の状況はとても悲しい。若きスター選手だ。ただサッカーをしたがっている少年だ。
最終ラインの左でプレーできる選手が欲しかったから、彼を買ったんだ。
時々、私は彼に言う。『家に帰って家族とともに過ごすべきだよ』と。祈るための時間をとっていいんだと。全面的に彼を支援する必要がある。
医師は、『彼が怪我をしている箇所に血液が流れない状態だ』と言っている。
それは回復のプロセスを遅らせる。なぜなら、血液が負傷箇所に流れなければ、創傷は開いたままになってしまうからだ。
我々は毎日評価している。皆、このようなものは見たことがないと言っているよ。
世界ではじめてのケースか?おそらく、世界がこの症例を知るためのケーススタディになるだろう。
もし彼が30歳なら心配はする。しかし、まだ21歳だ。失うものはないし、今後のキャリアも長い。我々にとって大きな投資だったんだ。
心配しなければならないのは、彼の心の状態だけだよ」