ゆる~く福祉相談 「菜~さい~Nagasaki Cafe」

 「今すぐ関係はないけど、介護のことが少し気になる」「どこに、何から聞けばいいのか分からない」-。そんなちょっとした疑問に応えるカフェが長崎県佐世保市広田町にオープンした。福祉分野で約20年働いてきた元ケアマネジャーの宇田川恵さん(44)=指方町=が開いた「菜~さい~Nagasaki Cafe」。宇田川さんは「経験や人脈を生かし、みなさんの橋渡しをしたい」と話している。
 ケアマネジャーをしていたときに「市役所や地域包括センターにわざわざ行くのも気が引ける」「ちょっとした困り事を気軽に聞けて、話ができる場所がほしい」という多くの声を聞いていた。専門職につなぐ存在の必要性を実感。「つなぐ」をコンセプトに気軽に人が集える場所をつくった。
 長く空き家だった一軒家を、自分たちで約9カ月かけて改装。異国情緒漂う「出島」をテーマに、アンティーク調の家具を基調にした明治・大正期のレトロモダンを感じさせる店内に仕上げた。宇田川さんは、接客しながら介護に関する相談に応じる。車いす対応で、集まりや習い事に活用できるよう個室も用意。コーヒーや紅茶などの飲み物、ケーキやパン、焼き菓子を楽しめる。
 宇田川さんは「“ゆるーく”やっています。仕事や勉強など好きなことをしながら、時間を気にせずゆっくりくつろいでください」と来店を待っている。
 営業時間は正午~午後6時。火、水曜定休。(電090・7154・6065)。

明治・大正期のレトロモダンを感じさせる店内=佐世保市、菜~さい~Nagasaki Cafe

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