水深測量や海洋調査などの任務に当たる第3管区海上保安本部(横浜)の測量船「はましお」(62トン)の就役披露式が25日、横浜市中区の横浜海上防災基地で行われた。
はましおは3代目で全長27・8メートル。3月に解役した先代の20メートル型から27メートル型へと大型化し、乗員は3人から7人に増員した。
マルチビーム測深機など最新鋭の測量機器を搭載し、従来では調査できなかった深海域での水深測量に携われるようになった。船体には防災情報などを表示する装置を新たに備えた。
式典で本部長は「乗員は本船の性能を最大限に活用して国民の安全の安心に寄与し、必ずや皆さんの期待に応えられるものと確信している」と述べた。
3管が担当する茨城県から静岡県にかけての沿岸域で任務に当たるが、当面は2020年東京五輪・パラリンピック会場近くの警備海域で水深測量を行うという。