横須賀市と関東学院大が文化やスポーツで連携 「学生力」で地域元気に

 横須賀市は、関東学院大(横浜市金沢区)と人材育成や地域課題の解決などに向け、さらなる連携を進めるための協力協定を結んだ。文化やスポーツ、地域活動や教育などさまざまな分野で互いの資源を活用し、地域の発展や活性化を目指すのが狙いだ。

 両者はこれまでも、土木行政に関心がある学生を対象に3カ月間の長期インターンシップを受け入れたほか、学生が丘陵地に細い路地や階段が入り組む「谷戸(やと)」の空き家を活用して地域交流拠点を整備するなど、人材育成や地域活動など各分野で協力関係を築いてきた。

 今後は新たに▽ルートミュージアム(軍港資料館)構築への参画▽街なかミュージックへの学生の運営補助▽総合型地域スポーツクラブや市立中学校への指導員の派遣▽地域防犯リーダー養成講座など防犯に関する取り組みへの学生の参加-など、文化やスポーツの分野でも新たに連携を深めていく。

 また谷戸地域での交流拠点については、現在同大の学生が京急線追浜駅近くで「おっぱまのま」と名付けた拠点を整備しており、今後は同様の拠点を別の谷戸でもつくってもらう。

 25日に市役所で開かれた締結式で上地克明市長は「学生の皆さんには実際の行政の場を体験してもらうことで、これからの時代を担う人材として成長していくための良い経験になることを期待している」とあいさつ。同大の規矩大義学長も「私たちがいろいろなことをすることで、横須賀が元気になれば」などと述べた。

協定を結んだ横須賀市の上地市長(左)と関東学院大の規矩学長=同市役所

© 株式会社神奈川新聞社