【MLB】飲酒運転で事故&“逃走“のパイレーツ姜正浩が復帰へ 米国から就労ビザ発給

パイレーツへの復帰が発表された姜正浩【写真:Getty Images】

昨年はビザがなくメジャーでプレーできず、2年ぶりにパイレーツでプレーへ

 韓国人内野手の姜正浩に就労ビザが発給され、チーム復帰が決まったと26日(日本時間27日)にパイレーツが発表した。同選手は、2016年12月に韓国で飲酒運転をして事故を起こした上、現場から一時“逃走”。その後、同乗者が運転していたと主張するなどして、韓国国内でも批判を浴びていた。過去3度に渡って飲酒運転をしていたこともり、米国から就労ビザが発給されずにいたが、ようやく海を渡ることができるという。

 MLB公式サイトは「カン・ジョンホが戻ってくる」として「カンの就労ビザがアメリカ政府によって発行され、彼のアメリカ再入国をパイレーツが木曜日に発表した」と伝えた。さらに、フランク・クーネリー球団社長の以下のコメントを発表している。

「長期にわたるプロセスを経て、ジョンホのアメリカ再入国が許可されたことを嬉しく思っている。これまでにジョンホが辿ったプロセスに我々は勇気づけられた。そして我々が今後歩みを進る際、(彼の)愛する野球から1年以上遠ざかったことで、彼がより良い選択をしていかなければならないという現実をしっかり受け止めてくれていると信じている。このプロセスを通じて彼と対話を進めたのだが、我々が求める高い期待に彼が応えられるように、彼が必要なサポートをしていくことに我々は力を注いでいくことになった」

 同社長は姜正浩の復帰を喜びつつも、同じような過ちを2度と犯さないように願っているようだ。チームに合流するまでのプロセスとしては、まず飲酒の治療プログラムを終了させてから、球団の施設で個人でトレーニングを積むことになるという。

 姜正浩は2017年はメジャーでプレーできず、昨年オフにはドミニカ共和国のウインターリーグに参加したが、打率1割台と低迷し、球団から放出されていた。一時は、米メディアからも「すでに戦力外」と報じられるなどメジャー復帰は絶望視され、日本球界行きを予想する韓国メディアもあったが、再びパイレーツのユニホームに袖を通すことになる。

正捕手セルベリはサポート約束「彼を見捨てたりなんて絶対しない」

 記事によると、正捕手のフランシスコ・セルベリは「彼を見捨てたりなんて絶対しないよ。彼は2015年シーズンに大活躍をして、ファンに愛されていたんだ。彼だって人間なんだし、他のみんな同様、間違いを犯したりもする。彼がチームに戻ってくる時、ここが『ホーム』だと感じられるようにしていくよ」と話したという。

 セルベリはまた、「僕たちはいつも話をするんだ。ドミニカ(ウィンターリーグ)でも彼に会ってね。2週間くらい前に僕に電話もかけてきて、『戻ってくるんだ、(ついに)戻ってくるんだよ』って言っていたんだ。チームにとって、彼は良い人間で、良い選手なんだ。チャンスがもう一度訪れたんだから、それを掴んで、正しい方向に進んでいかないとね。彼の準備が整ったとき、チームに貢献してくれることになるよ」とも語っている。

 姜正浩は2015、16年の2シーズンで主に遊撃手、三塁手として通算229試合に出場し、打率.273、出塁率.355、長打率.483、36本塁打、120打点を記録。飲酒運転での逮捕がなければ、昨年は三塁のレギュラーとして起用される見込みだった。

(Full-Count編集部)

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