白熱の投手戦はディッカーソンのサヨナラ弾で決着

【タイガース0-1xパイレーツ】@PNCパーク

両先発の好投によりスコアレスのまま9回裏に突入した日本時間4月27日のタイガース対パイレーツの一戦に決着をつけたのは、コリー・ディッカーソン(パイレーツ)の自身初となるサヨナラ本塁打だった。9回裏一死走者なしの場面でディッカーソンが高めのスライダーを捉えると、打球は大きな放物線を描いてライトスタンドへ。ファンがフェンスより前に手を伸ばして捕球したように見えたため、最終的なジャッジはビデオ判定に持ち込まれたものの、判定は覆ることなくパイレーツのサヨナラ勝ちとなった。

「なんとか点を取ることができたね」とディッカーソンは試合を振り返ったが、パイレーツに勝利をもたらしたのはイバン・ノバの好投だった。この日のノバは抜群の制球力が冴えわたり、93球で8イニングを投げ切る見事なピッチング。女房役を務めたフランシスコ・セルベリは「少ない球数で長いイニングを投げる。これがノバだよ。ボールを低めに集めて、ボール球を振らせる。まさにノバのピッチングだったね」と8回無失点の好投を見せた右腕を絶賛した。9回表にはクローザーのフェリペ・バスケスが無死満塁の大ピンチを無失点で乗り切り、直後にディッカーソンがサヨナラ弾。劇的な勝利により、パイレーツはタイガース3連戦を2勝1敗の勝ち越しで終えた。

© MLB Advanced Media, LP.