新日鉄住金・前3月期決算、経常益7割増の2975億円

グループ会社の業績改善寄与

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 新日鉄住金が26日発表した18年3月期連結決算は、売上高が前期比22・4%増の5兆6686億円、経常利益が70・5%増の2975億円、純利益が49・0%増の1950億円だった。コスト削減に加え、海外事業を含めたグループ会社の業績改善、在庫評価差等の増益要因が寄与した。ROS(売上高経常利益率)は5・2%。期末配当は40円とし、通期70円(前期は45円)に増額する。

 セグメント別連結経常利益は、製鉄2457億円、エンジニアリング91億円、化学154億円、新素材19億円、システムソリューション232億円だった。

 また単独業績は売上高が3兆2666億円で前期比9・8%増、営業利益が64億円と黒字転換(前期は291億円の赤字)、経常利益は1072億円と2・2倍、純利益は1182億円と2・8倍だった。

 通期の粗鋼生産は単独4067万トン(前期比195万トン減)、連結4682万トン(同165万トン増)だった。鋼材平均価格は1~3月期が8万5700円で、前年同期比2100円の上昇。通期では8万4700円となり1万2100円上昇した。

「実力経常益は2200億円」

 ▼宮本勝弘副社長談「17年度の連結経常利益は、製鉄事業で16年度比1080億円の改善となった。コスト改善はもともと計画していた500億円、在庫評価差による増益が1020億円、グループ会社は在庫評価含めて690億円改善した。17年度の実力経常益は、2975億円を起点に在庫評価差など一過性要因(720億円)を差し引いて2200億円程度だった。下期だけを見れば実力益は1370億円だった」

 「エンジニアリング事業は受注が好調で4千億円を超えており、今後が期待できる。化学事業も市況好調を受けて堅調となっており、システムソリューション事業も最高益更新が続いている。なお今期の利益見通しは、現時点では合理的な算定・予想を行うことができない」