サイバーパンク版『あしたのジョー』として『メガロボクス』が評判に

(c)高森朝雄・ちばてつや/講談社/メガロボクスプロジェクト

4月6日よりTBS系で放送が始まったアニメ『メガロボクス』が話題となっている。

放送以来何度かツイッターでトレンド入りも果たしている同作は、『あしたのジョー』を原案としたオリジナルアニメーションで、アニメ『進撃の巨人』のビジュアルコンセプトを務めたクリエイター・森山洋氏の初監督作品でもある。

放送開始後のネットの反応をみると、原作である『あしたのジョー』の世界である1970年代を意識した、荒っぽさを残した近未来感が『AKIRA』や『カウボーイビバップ』のようなサイバーパンクのようで、原作との相性がよいという意見が多かった。他にも作画や演出が素晴らしいなどの意見も。

こうしたリバイバル系の作品というと『ガッチャマン クラウズ』『夜ノヤッターマン』といった過去のタツノコ作品の新シリーズなどが過去にはあったが、これらの作品が、アニメ化にあたり、新たな解釈を盛り込んでたり、過去作品とは違った世界観でアピールしていたのに対し、同作は今のところ原作のスポコン要素を活かしつつ近未来系の作品にしている点が大きな違いだ。

同作は、強化外骨格「ギア」を身に着けたメガロボクサーたちの戦いということで、体重差は関係なさそう。ということで、原作で力石のポジションにあたる、勇利の地獄の減量エピソードなどはできなそうだが、ジャンクドッグ(ジョー)との対決がどうなるのか。他にも『あしたのジョー』には、様々な名シーンや、マンモス西の「うどん野郎!」事件など、ネタ方面で有名な展開もある。今後、どのように原作の要素をアニメに活かしつつ展開していくのか期待したい。(斎藤雅道)

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