長崎県西海市大瀬戸町雪浦地区に初のゲストハウス「森田屋」が完成した。5月2日から始まるまち歩きイベント「雪浦ウィーク」から営業を始める。地域住民と企画した体験プログラムも予定しており、雪浦地区のグリーンツーリズムの拠点としても活用していく。
地元住民らでつくるNPO法人「雪浦あんばんね」(渡辺督郎理事長)が、県の地方創生関連事業「小さな楽園プロジェクト」の補助金とクラウドファンディングを活用し、空き家を改装した。あんばんねによると、同ウィーク期間中は約1万2千人の人出でにぎわう。しかし、周辺に宿泊施設がないため、来場者から要望が上がっていた。
「森田屋」は木造2階建てで築84年。建物のオーナーの名字を屋号にした。1階はイベント会場も兼ねたコミュニティーカフェ。2階には、2段ベッドを備えた部屋と和室がそれぞれ二つあり、最大16人が宿泊可能。一部の部屋からは近くを流れる雪浦川を望める。料金は素泊まり2800円から。食事の提供はないが、館内の調理室で自炊ができる。
イベント期以外のカフェの営業時間は午前11時半~午後3時。今後、住民らを講師に、ヨガなど健康や癒やしをテーマにしたプログラムを提供する予定。
28日は落成式と住民への内覧会があり、地元の映像作家グループ・雪浦撮影隊(坂本力監督)による雪浦くんち豊年太鼓の映像が披露された。
渡辺理事長は「宿泊、体験を通じて雪浦を知り、交流を深めてほしい」と話している。
問い合わせは森田屋(電080・3962・7845)。
大瀬戸・雪浦地区に初のゲストハウス 「森田屋」2日から営業 旅行者と地域住民の交流拠点
- Published
- 2018/04/29 00:16 (JST)
- Updated
- 2018/12/10 14:57 (JST)
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