北前船「みちのく丸」野辺地漁港に陸揚げ

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見物客が見守る中、常夜燈公園の隣に陸揚げされた「みちのく丸」

 青森県野辺地町が観光振興の柱にする復元北前船「みちのく丸」が29日、野辺地漁港に陸揚げされた。見物客約300人が詰めかけ、陸揚げが完了すると大きな拍手が湧き起こった。

 みちのく丸を載せた台船は29日正午、潮騒公園近くの野辺地港を出港し、常夜燈公園の隣接地に接岸。午後1時から巨大なクレーンでみちのく丸をゆっくり移動させ、同1時半ごろ、陸揚げ作業が完了した。

 みちのく丸を核とした観光振興計画を進める中谷純逸町長は取材に「町の財産が(2014年7月の入港以来)やっと戻ってきて喜びでいっぱい。収容や物販の施設、資料館を3、4年後をめどに建設し、観光入り込み客数を現在の2倍以上の40万人にしたい」と晴れやかな表情で語った。

 みちのく丸は全長32メートル、全幅8.5メートル、重量約100トン、帆柱の高さ28メートル。05年に旧・公益財団法人みちのく北方漁船博物館財団(青森市)が建造し、同財団が解散した14年3月に町が無償で取得した。16年8月に青森市の係留先で先端部分「水押(みよし)」が腐食で折れたが、17年春に修復した。

 収容施設完成まで、現在地に仮置きする。5月20日の常夜燈みなと祭りで、船の横に帆柱を置いて触れる機会をつくり、7月15日の常夜燈フェスタで船内を公開する予定。

【2018年4月29日(日)】