鎌倉市 仏セーリング連盟と協定 事前キャンプを支援 鎌倉市

協定書を掲げるカトリノーさん(左)と松尾市長

 鎌倉市はこのほど、フランスセーリング連盟と2020年東京五輪等に向けた事前キャンプに関する協定を締結した。五輪に加えて今年から3年連続で江の島を会場にワールドカップが行われることから、大会前のキャンプを市が支援する。また国が掲げるホストタウン登録も視野に、選手と市民との交流を図る考えだ。

 今回の協定は、フランスセーリングチームが鎌倉を拠点に事前キャンプを実施する際、施設の利用に関する調整や機材置場等の確保といった支援を市が行うもの。

 鎌倉市は南仏のニース市と1966年に姉妹都市提携を結ぶなど、以前からフランスとのつながりが深く、東京五輪でセーリング競技の会場が江の島に決定した後は、同市などを通じてフランスセーリング連盟に事前キャンプ開催の打診を続けてきた。

 2016年10月には松尾崇市長がフランスを訪れて同連盟の関係者とパリで会談。同年11月には連盟スタッフが江の島周辺や市内を視察した。

 また昨年10月にフランスセーリングチームが来日した際には、市が移動手段のサポートをしたほか、大船保育園と県立鎌倉高校で選手と園児・生徒との交流イベントが実施されるなど、関係強化が図られてきた。

 4月12日には市役所で協定の締結式が行われ、松尾市長のほか、同連盟のジャック・カトリノーさんらが出席した。

 松尾市長は「五輪を身近に感じるまたとない機会。国が掲げるホストタウン登録も視野に、鎌倉市民と五輪選手との交流の機会も積極的に設けさせていただきたい」と挨拶。またカトリノーさんは「会場の江の島に近く、おもてなしの質も高い鎌倉でキャンプができることは幸運。五輪に向けていいトレーニングができることを期待している」と話した。

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