【高炉大手の前3月期決算】スプレッド回復、業績改善

グループ会社の収益拡大

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今期の鉄鋼事業見通し、JFE・神鋼が減益

 神戸製鋼所が先週27日に2018年3月期連結決算を発表し、新日鉄住金、JFEホールディングスと合わせた高炉メーカーの決算が出そろった。前3月期の連結経常利益は、新日鉄住金が3期ぶり増益となる2975億円と前の期比7割増益、JFEは前の期比2・5倍の2163億円、神戸製鋼は黒字転換して711億円(前の期は191億円の赤字)。各社とも本業の鉄鋼事業を主体に前の期に比べて収益が回復した。鉄鋼事業の中身を見ると、生産・操業トラブルによる減産は減益要因となったが、鋼材価格上昇によるスプレッド改善やコスト削減、海外を含めたグループ会社の収益改善などが寄与した。

 続く今18年度はJFEが連結経常利益2200億円と微増の見通し。ただ鉄鋼事業を見ると、前3月期の1988億円から1600億円への減益見通し。また神戸製鋼所の鉄鋼事業も、連結経常利益を17年度の173億円から18年度は130億円へと減益を予想している。

 国内外の鉄鋼需要は堅調に推移すると見込まれる中で「金属副原料などコストアップが響く」(JFEHDの岡田伸一副社長)としており、生産数量の回復とコストアップをどれだけ販売価格に反映できるか、が注目点となりそうだ。