神戸製鋼、神鋼不動産株の75%を740億円で売却

 神戸製鋼所は27日、不動産事業を手掛ける全額出資子会社、神鋼不動産(本社・神戸市)の発行済み株式の75%を約740億円で売却すると発表した。売却先は東京センチュリー、日本土地建物の2社で、譲渡日は7月1日。この売却により2018年4~9月期で、連結で約300億円、単独で約350億円の特別利益を計上する。

 東京センチュリーに発行済み株式の70%、日本土地建物に同5%を売却する。神鋼は売却後も25%の株式を保有。神鋼不動産は持ち分法適用会社となる。

 不動産事業のノウハウを持つ東京センチュリーなどに経営に参画してもらうことで、事業強化につなげる狙い。神鋼は売却して得た資金をコア事業の戦略投資などに充てるとみられる。

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