新執行役員プロフィール・阪和興業

白澤省二氏(アジア(アセアン・インド・中東)鉄鋼・機械を除く部門担当兼ハンワ・シンガポール会長兼ハンワ・インディア社長)/しらさわ・しょうじ/明朗、海外経験豊富

 国内では一貫して非鉄金属畑を歴任。海外勤務はマレーシアやタイに続き現在のシンガポールは3カ所目。『第二の阪和を東南アジアに』の中心拠点で「個性的な部下たちと、さまざまな分野で一緒に仕事をつくり上げていくことが楽しい」とやりがいをかみしめる。

 長く国際商品を扱ってきたことから「海外経験の貴重さは身に染みて感じる」。現地法人社長としては、非鉄以外でも鉄鋼や製鋼原料、舶用石油、化成品、紙料など多岐にわたる商品を扱った。

 現在は初の単身赴任中。自己評は「明朗」で、松下幸之助の『困っても困らない』を支えに挑戦する気持ちを忘れない。86年(昭61)横浜市立大商卒。兵庫県出身、55歳。

高田幸明氏(アジア(アセアン・インド・中東)鉄鋼・機械部門担当兼ハンワ・インドネシア会長)/たかだ・ゆきあき/建設向けで営業手腕発揮

 国内では条鋼建材や鉄構の営業部門を中心に、大阪と九州、東京で勤務。2年前からインドネシアに渡り、『第二の阪和を東南アジアに』を現実化すべく、建設関係で培った営業手腕を発揮する。

 入社当初はプロジェクト部門(『関空新設対策室』)に配属。九州支店(現支社)には創設メンバーとして赴任し、域内を巡り販路を開拓した。「九州や東京では会社の組成や運営に携わることも多かった。今はまさにですが」と振り返る。

 モットーは「勝ちに不思議の勝ち有り、負けに不思議の負け無し」。忙しい合間のゴルフ後に受けるマッサージが「ささやかな楽しみ」だ。87年(昭62)関西学院大経済卒。大阪府出身、53歳。

天野毅氏(非鉄金属・金属原料・特殊金属担当)/あまの・たけし/金属原料畑、信条は〝努力〟

 合金鉄など金属原料畑を中心に歩んだ。非鉄や特殊金属も担当する今は「日本に必要な資源を確保し、基幹の素材産業にしっかり寄与することが我々の義務だ」との思いを強める。

 リーマン・ショックで相場が大幅下落した際、リスク管理を経験したことが今も役立っている。海外赴任したロンドンは「小学生だった娘が楽しく暮らせたのが何より」と懐かしむ。

 『努力に勝る天才なし』との母の教えに従い、諦めず成功するまでやるのが信条。学生時代は〝卓球漬け〟だったが、今はウオーキングが運動の中心だ。欧州での商談が多かったためワインへの造詣も深い。89年(平元)中央大経済卒。神奈川県出身、52歳。

© 株式会社鉄鋼新聞社