白山の工場に新生産棟 半導体用材料で大阪有機化学工業

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 大阪有機化学工業(大阪市)は1日、白山市にある金沢工場で半導体用材料の新生産棟を整備すると発表した。スマートフォンの小型化などで需要が高まっている最先端の薬剤原料を増産する。5月に着工する。上林泰二社長が石川県庁を訪れ、谷本正憲知事に表明した。

 同社は半導体に用いる薬剤原料「アクリル酸エステル」の供給で世界トップシェアとなっている。新生産棟は延べ床面積1080平方メートルで、来年3月ごろに完成し、秋から本格生産に入る。20人を増員し、研究棟を増築するほか、分析装置を購入する。新生産棟を含めた総投資額は約24億円で、新棟の稼働により年15億円の売上増を見込む。

 上林社長は、金沢工場で今後3、4年以内に関連施設の増設計画があることも明らかにした。さらに別の用途の薬剤原料を生産する施設の新設も検討中であるとし、「金沢工場を大阪有機化学工業のシンボルにしたい」と語った。

 谷本知事は「石川でしっかり仕事ができる環境整備へ万全の支援をしたい」と歓迎した。同社の林優司専務、榮村茂二金沢工場長、向山高広金沢研究所長と、山田憲昭白山市長が同行した。